今回は入管のお話です。

といっても概略的なもので、在留外国人はどの国の人が多いか?これから多くなるのか?それはなぜなのか?といった話です。

2024年の時点で、働く在留外国人の多い国ベスト3は、ベトナム、中国、フィリピンでした。特にベトナムは数年前は中国に次いで2位でしたが、

いまや1位です。

そして、ひとつの国の外国人の方が日本で働く人数の多さ、少なさは、その国の経済発展の状況によります。端的にいうと、その国がある程度成長してこないと、日本に来ようと思わないのです。理由のひとつは、やはり日本に来る、来て働くには、現地のお金で相当程度の金額が必要です。もうひとつは、日本語の能力が当然必要なわけで、これも習得するには勉強のために、つまるところお金が必要です。

こうした状況に至らない経済段階の国の労働者は、一例ですが、言葉の通じないまま中東に行って危険度の高い過酷な条件の下で働いたりします。

こうした経済発展の状況からすると、現在では先に述べた国々の方々が多いですが、5年後にはインドや中東の一部の国々(最近増えている気がしますね!)、10年後にはミャンマーやカンボジアの方々が増えるのではないか、というのが大方の予想です。

一方で、私がときどき訪問しているベトナムなどは、実感として数年前からすでに関心がオーストラリアに向いている感じがします。円安が一番の原因でしょうが、あとはベトナムからオーストラリアは地理的にも遠くない、というのあるかと思います。

我が国はもはや外国人の方々が働いてくれないと成り立ちませんので、「行きたい!働きたい!」と思ってもらえる環境を官民あげて作っていくことが、これまで以上に重要になってきます。